ここでは、伊豆の綺麗な海水浴場について紹介します。
水質ランクとも言われる「水質 "AA" の基準」や「AA判定の海水浴場」のほかにも、「綺麗な海水浴場の特徴(最高に綺麗に見える日・綺麗に見える条件・濁りやすい条件)」なども併せて解説しています。
もくじ
毎年海水浴シーズンが近くなると、県や市などが海水浴場の水質調査を行っています。
それらを環境省がまとめ、日本全国の調査結果を「水浴場 水質調査結果」として公表しています。判定基準の項目などは、主に下のような内容です。
ここでは、そんな調査の中で最高ランクとなる "水質AA" を獲得した伊豆の綺麗な海水浴場の紹介と、海がより綺麗に見える日の特徴なども併せて紹介しています。
また、海の水の不純物の少なさや透明度の高さという意味での "きれいさ" はもちろんですが、砂浜の綺麗さや周囲の景観の素敵さが魅力的な海水浴場も伊豆にはたくさんありますので、それらも含めて海を楽しんでいただければと思います。
※水質調査は「海水浴場に指定されている海のみ」で行われています。なお、海水浴場に指定されていれば、その年の開設有無に関わらず原則として全ての海水浴場で調査されています。
水質ランクAAの中でも、特にきれいな海として「水質が特に良好な水浴場」というものも併せて公表されています。
これは「日本全国」の中から、わずか「5~15ヶ所」ほどしか選定されません。
日本にある「約800ヶ所の海水浴場」から「10ヶ所」ほどしかクリアできない、特に厳しい基準と言えます!
伊豆では「2012年に3ヶ所 / 2013年には4ヶ所」が選ばれ、さらに「2016年には5ヶ所」が選ばれ、連続で水質が特に良好な水浴場の数が「日本一」となりました。
以降も、伊豆では毎年数ヶ所の海水浴場がクリアしていて、全国規模でみても「伊豆は綺麗な海水浴場がたくさんある地域」となっています。
(ちなみに、伊豆以外では「島」が多くなっています)
2024年度(令和6年度)は、水質AAの中でも「特に良好な水浴場」として、全国で「9ヶ所」、そのうち伊豆の海水浴場は「3ヶ所」入っていました!
(本ページでは、海水浴場の名前に「★印」を付しています)
東伊豆は「熱海温泉・伊東温泉・伊豆高原」などがあるエリアです。
熱海にはJRと新幹線の駅もあり、そこから伊豆急行線の電車も東伊豆の海沿いの町を南下していくように通っているため、公共交通機関でのアクセスも良好です。
その反面、一年を通して人気の高いエリアのため、特に夏の時期や連休などは、主要道路となる海岸線の国道が混雑しやすいことには注意が必要です。
ビーチや海の水が綺麗であることはもちろん、相模湾に面していて伊豆でも北寄りにあるため波は穏やかなところが多く、子供連れのファミリーにもおすすめのエリアです。
観光名所や観光施設も多いエリアのため、グループ旅行にもカップル旅行にもおすすめです!
南伊豆は「下田市・南伊豆町」などがあるエリアで、電車は伊豆急行線が下田駅まで通っています。
綺麗で広大な海水浴場が多いエリアで、特にサーファーたちが一年を通してサーフィンを楽しんでいるビーチもたくさんあります。
位置的には伊豆半島の先端あたりになるため遠い場所になりますが、海水浴でも人気が高い海が多いため夏には賑わっています。
海水浴場は主に太平洋側を向いていて、伊豆の中では比較的に波が大きくなりやすい傾向にあります。広々としてビーチらしい雰囲気の海も多いことから、グループ旅行やカップル旅行に特におすすめです。
もちろん夏はサーフィンと海水浴のエリアを分けるなど安全には配慮されているため、波の静かな日には子供連れのファミリーでも楽しく泳げる綺麗な海水浴場がたくさんあります!
西伊豆は「堂ヶ島温泉・土肥温泉」などがあるエリアです。
電車が通っていないため公共交通機関だけでは不便なところもありますが、その反面、一年を通して比較的に道路も海も混雑しにくい海水浴場が数多くあります。
海水浴場は、主に駿河湾に面していて入り江状になっている地形も多いことから、波が穏やかで綺麗な海水浴場が多いことも特徴的です。
砂浜ではない海水浴場もあるため、磯遊びやシュノーケリングを楽しむ海水浴ができるところもあります。
派手さはありませんが、ビーチの規模が大きすぎず混雑もしにくく、さらに波も静かなことから、特に子供連れのファミリーにおすすめのエリアです。
はじめに
伊豆には水質的にも見た目的にも綺麗な海水浴場がたくさんあります。
しかしながら、いくら綺麗な海と言っても自然のため、タイミングによってはそう見えないときもあります。
綺麗な海を期待してせっかく伊豆まで行ったのに「なんか期待外れだった…」なんてことにならないように、本内容が少しでもお役に立てれば幸いです。
絶好のタイミングで "最高に綺麗な伊豆の海"
を、より多くの皆様に楽しんでもらえたらと思います。
(※以下の内容は、その海水浴場の特殊事情・地形・潮汐・混雑具合・砂の重さ・訪れたタイミング等によっても変わってきます)
まず最初に結論を
とにかく「できるかぎり海が "最高に綺麗に見える日" に行きたい」という場合には、どんなタイミングで海にいけばいいのでしょうか。
最高にきれいな海を見たい場合には、基本的には主に下のような条件が重要になってきます。
上のような条件が揃った日なら、「その海の最大パフォーマンスの綺麗さ」を見られる「確率が高い」と言えます。
(もちろん、その海特有の事情・海藻漂着やプランクトンなどの予期せぬ事態・その日その時の潮の状態、などによっても変わってきます)
これらはどういうことなのか、この下で簡単に解説していきます。
雨上がりは濁りやすい
まず、海の綺麗さが大きく変わってしまう出来事に「雨」があります。
大雨の後は空が晴れていて波が穏やかでも、海の中はかなり濁っていることがよくあります。
雨によって近くの川や山から濁った水や草木が流入してくるためで、透明度の高い綺麗な海を楽しみたいなら基本的には大雨の後は避けた方が無難です。
特に山が近かったり大きな川が近くにある海では、大雨が降ると2~3日は海が濁ったままのときもあります。
風だけでも水中は見にくくなる
立ち寄り観光などで陸上から海の中を見ようとしたとき、風があると海面がザワザワしてしまい海の中はよく見えなくなってしまいます。
同様に、雨も海面をザワつかせてしまうため、海の中は見えにくくなってしまいます。
透明度の高い海、底まで透き通った綺麗な海を見たい場合には、雨や波はもちろん、風もない日に訪れることをおすすめします。
波も風もなくて、ただ水をはっただけの水槽のように「ビタッー!」っと平らになっている日の海はかなり綺麗に見えると思います。
砂浜のビーチは濁りやすい
水質としての綺麗さではなく、見た目的に砂浜のビーチは透明度が低く見えてしまうことがあります。
これは、主に海中で砂が舞い上がってしまっていることに起因しています。
このため、砂浜のビーチで透明度の高い綺麗な海を見たい場合には「波のない日・潮の動きが小さい日・泳いでいる人が少ないビーチ・人が集まる前の朝早い時間帯」がベストです。
併せて、いくら水質AAで透明度の高い海水浴場といっても、砂が舞ってしまっているとシュノーケリングでは視界が悪くあまり楽しめないことが多いことにも注意してください。
シュノーケリングを楽しみたいなら、波のない日に砂浜ではない岩場の海水浴場に行く方が視界の良い綺麗な海中世界を楽しめる可能性が高くなります。
海藻が多い
時期やタイミングによっては、海藻によって海の色が暗く見えたり、岩から離れた海藻が海や浜を埋め尽くしているようなときもあります。
上写真は、波打ち際から海の中へ2mほどすべて海藻で埋まっている様子ですが、こうなると見た目の問題だけでなく磯の香りも悪い意味で強めになってしまいます。
赤潮・夜光虫 など
海藻と同様に「プランクトンによる赤潮の発生」や「クラゲの大量発生」などによって、海の中が見えにくくなってしまうこともあります。
赤潮とは、プランクトンが大量発生して海が赤系の色に濁ってしまう現象のことです。
様々な原因が言われていますが綺麗な海でも急激な水温上昇などが原因で起こることも多いようで、普通に見た目の景観もかなり良くないため、綺麗な海を期待していたのに「これは絶対違う…」ということになってしまいます。
その反面、夜の海を幻想的な青い光で輝かせてくれる「夜光虫」という現象もまたプランクトンによって起こされるものになり、こちらはプランクトンが演出する綺麗な方の現象です。
これらは自然現象のため対策や予測は難しく、赤潮に出会ってしまったら残念ではありますが、夜光虫に出会えたらラッキーと言え、運次第です。
ちなみに余談ですが、夜光虫のことをウミホタルと言ったりもしますが、正確にはまったく別の生き物で、「夜光虫は約1mmぐらいのプランクトンの一種」「ウミホタルは約3mmぐらいの甲殻類の生き物」になります。
伊豆の波打ちぎわなどで光っているものはほとんどは夜光虫と思われます。
嵐の後や夏以外は漂着物が多い
嵐の後には海岸に「海藻・草・流木」などの漂流物が多く着岸していることもあり、海の中だけでなくビーチの砂浜も普段より綺麗ではないように見えてしまうことがあります。
夏の海水浴シーズンならすぐに海辺を清掃してくれることもあるため、夏の嵐直後の漂着物の状況については海水浴場によって異なります。
なお、夏は綺麗に整備されて漂着物がほとんどないような砂浜でも、夏以外は漂着物がたくさん残ったままの海水浴場もあります。
嵐の後や定期的に清掃に入って綺麗にしてくれている砂浜もたくさんありますが、すべての浜で常に漂着物が少ない状態を維持する…というのは難しいのが現実です。
海の色の違い
濁りのない日の綺麗な海でも、場所やタイミングなどによって色が違って見えることがあります。
薄イエロー・スカイブルー・エメラルドグリーン・深いブルー・グラデーションなど、見え方は様々です。
これは、主に「海の深さ・海底の質や色・海藻の色や量・海水の温度・プランクトンの量」などによって変わってきます。
海藻や岩がある場所は暗い色に見えやすい傾向もあります。
また、光の当たり具合によっても大きく変わり、当然ですが「暗い日よりも晴れた明るい日」の方が綺麗に見えることが多く、また、晴れていても「逆光」では海面がキラキラと煌めいて良くも悪くも白っぽく見えることもあります。
もちろん朝陽や夕陽に照らされた海はオレンジに輝いて見え、これもとても綺麗な海の色なのですが、「青さ」という意味での綺麗さを求めるなら朝夕の太陽が低い時間帯は少し違います。
どれをどう綺麗と感じるかは人によっても変わると思いますが、朝夕も含めて、様々な海の色合いを楽しんでもらえたらと思います。
人の手でも大切に守られている!
最後に、伊豆に綺麗な海水浴場が多い理由としては、主に地元の人の手によって大切に守られてきていることも挙げられます。
当然ですがゴミを捨てたりせず、これからも伊豆の綺麗な海水浴場がずっと楽しめるようルールとマナーを守って海を満喫してきてください。
2024年(計34ヶ所)
東伊豆
熱海サンビーチ / 長浜 /
宇佐美 / 伊東オレンジビーチ / 川奈 / 川奈いるか浜 / 熱川YOU湯ビーチ / 今井浜 / 河津浜
南伊豆
白浜中央 / 白浜大浜 / 外浦 / 柿崎 / 九十浜 / 多々戸浜 /
入田浜 / 田牛 /
弓ヶ浜 / 子浦
西伊豆
岩地 / 石部 / 雲見 / 松崎 /
乗浜 / 田子瀬浜 / 安良里 / 黄金崎 / 宇久須 / 深田 (クリスタル) /
土肥 / 小土肥 / 井田 / 大瀬 / らららサンビーチ
2023年(計39ヶ所)
東伊豆 熱海サンビーチ / 長浜 / 網代温泉 / 宇佐美 / 伊東オレンジ /川奈 / 川奈いるか浜 / 今井浜 / 河津浜
南伊豆 白浜中央 / 白浜大浜 / 外浦 / 九十浜 / 鍋田浜 / 多々戸浜 / 入田浜 / 吉佐美大浜 / 田牛 / 弓ヶ浜 / 子浦
西伊豆 岩地 / 石部 / 雲見 / 松崎 / 大浜 / 乗浜 / 浮島 / 田子瀬浜 / 大田子 / 安良里 / 黄金崎 / 宇久須 / 深田 (クリスタル) / 土肥 / 小土肥 / 御浜 / 井田 / 大瀬 / らららサンビーチ
2022年(計36ヶ所)
東伊豆 熱海サンビーチ / 長浜 / 網代温泉 / 宇佐美 / 川奈いるか浜 / 川奈 / 熱川YOU湯 / 今井浜 / 河津浜
南伊豆 白浜中央 / 白浜大浜 / 外浦 / 九十浜 / 鍋田浜 / 多々戸浜 / 入田浜 / 吉佐美大浜 / 田牛 / 子浦
西伊豆 雲見 / 石部 / 岩地 / 松崎 / 大浜 / 乗浜 / 浮島 / 田子瀬浜 / 安良里 / 宇久須 / 黄金崎 / 深田 (クリスタル) / 土肥 / 小土肥 / 井田 / 大瀬 / らららサンビーチ
2021年(計37ヶ所)
東伊豆 熱海サンビーチ / 長浜 / 網代温泉 / 宇佐美 / 伊東オレンジビーチ / 川奈いるか浜公園 / 川奈 / 今井浜 / 河津浜
南伊豆 白浜中央 / 白浜大浜 / 外浦 / 九十浜 / 鍋田浜 / 多々戸浜 / 入田浜 / 吉佐美大浜 / 田牛 / 弓ヶ浜 / 子浦
西伊豆 雲見 / 石部 / 岩地 / 乗浜 / 浮島 / 田子瀬浜 / 大田子 / 安良里 / 宇久須 / 黄金崎 / 深田 (クリスタル) / 土肥 / 小土肥 / 御浜 / 井田 / 大瀬 / らららサンビーチ
2020年
新型コロナの影響により未実施。
2019年(計35ヶ所)
東伊豆 宇佐美 / 伊東オレンジビーチ / 川奈いるか浜公園 / 川奈 / 熱川YOU湯 / 今井浜
南伊豆 白浜中央 / 白浜大浜 / 外浦 / 九十浜 / 鍋田浜 / 多々戸浜 / 入田浜 / 吉佐美大浜 / 田牛 / 弓ヶ浜 / 子浦
西伊豆 雲見 / 石部 / 岩地 / 松崎 / 乗浜 / 浮島 / 田子瀬浜 / 大田子 / 安良里 / 宇久須 / 黄金崎 / 深田 (クリスタル) / 土肥 / 小土肥 / 御浜 / 井田 / 大瀬 / らららサンビーチ
2018年(計34ヶ所)
東伊豆 熱海サンビーチ / 長浜 / 川奈いるか浜公園 / 川奈 / 今井浜 / 河津浜
南伊豆 白浜中央 / 白浜大浜 / 外浦 / 九十浜 / 鍋田浜 / 多々戸浜 / 入田浜 / 吉佐美大浜 / 田牛 / 弓ヶ浜 / 子浦
西伊豆 雲見 / 岩地 / 松崎 / 乗浜 / 浮島 / 田子瀬浜 / 土肥 / 御浜 / 大瀬 / 井田 / らららサンビーチ / 小土肥 / 深田 (クリスタル) / 大田子 / 安良里 / 宇久須 / 黄金崎
※出典:県および環境省データ
※柿崎海水浴場は2024年から
2024年
全国で9ヶ所のみ
井田海水浴場 / 大瀬海水浴場 / らららサンビーチ
2023年
全国で10ヶ所のみ
井田海水浴場
2022年
全国で10ヶ所のみ
大瀬海水浴場 / らららサンビーチ
2020年 / 2021年
新型コロナにより未実施。
2019年
全国で7ヶ所のみ
大瀬海水浴場 / 井田海水浴場 /らららサンビーチ
2018年
全国で12ヶ所のみ
大瀬海水浴場 / 井田海水浴場
2017年
全国で7ヶ所のみ
大瀬海水浴場 / らららサンビーチ
2016年
全国で15ヶ所のみ
九十浜海水浴場 / 御浜海水浴場 / らららサンビーチ / 井田海水浴場 / 大瀬海水浴場
2015年
全国で12ヶ所のみ
らららサンビーチ / 井田海水浴場
2014年
全国で10ヶ所のみ
らららサンビーチ
2013年
全国で10ヶ所のみ
大瀬海水浴場 / 川奈いるか浜公園 / らららサンビーチ / 井田海水浴場
2012年
全国で8ヶ所のみ
大瀬海水浴場 / 川奈いるか浜公園 / 御浜海水浴場
※出典:環境省および県データ
伊豆の海水浴ランキング
水質ランク・きれいな海・ビーチの長さランキング・当サイト独自のおすすめ海水浴場ランキングなどを特集しています。
伊豆 その他の観光
夏期シーズン中の伊豆半島の道路や駐車場は大変混雑する場合があります。
特にお車でお出かけの際は、行きも帰りも時間に余裕を持って早めにご出発されることをおすすめします。
また、各海水浴場は天候状況はもちろんのこと、時期・曜日や時間帯・エリア・ライフセーバーや監視員の有無等によって遊泳できない場合もございます。
遊泳可否の確認のほか、海水浴場・ビーチ・駐車場・施設・観光・イベント等をご利用の際は、公式・主催者・管理者・観光協会等にて最新情報や詳細を必ずおたしかめください。
東伊豆「熱海市」
東伊豆「伊東市」
東伊豆「東伊豆町」
東伊豆「河津町」
南伊豆「下田市」
南伊豆「南伊豆町」
西伊豆「松崎町」
西伊豆「西伊豆町」
西伊豆「伊豆市土肥」
西伊豆「沼津市戸田etc...」