この特集では、伊豆の海水浴場とその他の海も含め、「伊豆のシュノーケリングスポット」を紹介します。
シュノーケリング(スノーケリング)は、海を何倍も楽しめるレジャーです!
海水浴場を含めた伊豆にある各地の海は透明度が抜群できれいな海が多いため、シュノーケリングにおすすめのスポットがたくさんあります。
南国ほど熱帯魚のような色鮮やかな魚がたくさん見られるわけではありませんが、伊豆でも「ソラスズメダイ・チョウチョウウオ・クマノミ・オヤビッチャ・カゴカキダイ」などの綺麗な色の魚を見ることができます。
また、身近な魚であっても水中世界で見てみると想像しているよりも "感動"
します!
なお、シュノーケリングには危険もたくさんあります。本特集では「シュノーケリングの注意点」や「よく見る危険生物」なども掲載していますので、参考にしてみてください。
安全対策には万全を期したうえで、伊豆の海中世界で魚たちと一緒に泳いでみてください。
(海岸によって、主に貝など「採取してはいけない生物」が決まっています。密漁にならないようルールは必ず守ってください。また、掲載内容は主に例年や調査時の内容です。最新情報・遊泳可否・詳細などは観光協会や役所のWEBサイト等で必ずご確認ください。なお、本ページには観光協会やMAPなどへの外部リンク、じゃらんnetや楽天トラベルへの広告リンクも含まれています)
もくじ
基本的には、一般的な海水浴場としてイメージされる砂浜のビーチよりも、石・岩・磯のような海の方がシュノーケリングには適しています。
もちろん、伊豆には砂浜ではない岩場の海水浴場もありますので、このページでいくつか紹介しています。
どうして砂浜があまり適さないかというと、主には砂が舞い上がって視界が悪くなってしまうことが多いことが挙げられます。また、海の生き物は砂場よりも岩場の方が多い傾向もあります。
さらにいえば、あまり深くない浅い海の方が魚をより近くで感じることができるため、初めてシュノーケリングをする人には浅い海がおすすめです。
ここでは、できるだけ「透明度が高い・多くの魚種がいる・岩場の海・浅めの海」をポイントに、「伊豆のシュノーケリングスポット」を紹介します。
(※海水浴場に指定されていない海、ライフセーバーのいない海も含まれています。シュノーケリングをする際は自己責任のうえ、安全対策には万全を期してください。また、見られる魚の種類や数・海の透明度などは時期やタイミングなどによっても変わります)
東伊豆エリア / 伊東市
川奈海水浴場
★ポイント★
川奈海水浴場は、「たくさんの種類の魚」と「群れ」を見ることができるシュノーケリングスポットです。
磯の海のため沖に向かうにつれてかなり深くなっていきますが、浜の長さが約300mほどもあることから浅いエリアも横に広々としています。
浅いところでも深いところでも多種多彩な魚群を見ることができ、他のシュノーケリングスポットに比べると比較的に大型の魚が多いことも特徴的です。
相模湾に面していて海のエリアも広いため何らかの魚に出会える確率も高く、とにかくたくさんの魚を見たい人におすすめです。
波や潮の流れにはもちろん注意が必要ですが、穏やかな日にはたくさんの魚の群れと泳ぐことができます。
東伊豆エリアではかなり貴重な「岩場の海水浴場」のため、特に東伊豆で海水浴を予定している方には、おすすめのシュノーケリングスポットです。
東伊豆エリア / 東伊豆町
磯 Sea
Garden IKEJIRI
★ポイント★
磯 Sea Garden IKEJIRI(稲取)は、子供が生き物の観察をするのに最適なシュノーケリングスポットです。
石で囲われた潮だまりのプールになっていて、波や潮の影響を受けにくくて水深も浅めです。
急に深くなったり潮に流されてしまうような心配が少ないため、まさに「子供のためのシュノーケリングスポット」と言えます。
伊豆の他のシュノーケリングスポットに比べて、子供たちが安全にシュノーケリングを楽しめる海としては圧倒的におすすめです。
また、「浅い・穏やか・流されにくい」ことは大人でもシュノーケリングの初心者や練習をしたい人におすすめです。
なお、プール状になっているとは言え、満潮・高波などの状況によっては中まで波が押し寄せてきてしまい、遊泳できないことももちろんあります。
基本的には小さくてかわいらしい子供の魚が多く、比較的に海底との距離も近いことから間近で生き物を観察することができます。
南伊豆エリア / 下田市
恵比須島
★ポイント★
恵比須島は、干満の状況によって地形変化に富んだシュノーケリングを楽しめるスポットです。
島に渡るための橋の西側(駐車場から島を見て橋の右側)が、主なシュノーケリングスポットになっていて、潮が引いているときは石畳よりも下にある普段は深いエリアが浅くなって魚との距離も近くなります。
逆に、潮が満ちているときは石畳や岩の外側が海底に沈むため、石畳や岩の上にできた浅瀬で泳ぐ魚を間近で観察することもできます。
運がよければ、浅瀬に集まる魚の子供たちの大集会を見れることも。
地形的なことと外洋にも面しているため、波・潮の流れ・急な深みには注意が必要で、場所や潮汐によっては潮の流れが早いところもあります。
島の南側(外洋方面)まで流されてしまうと危ないため注意してください。
海水浴場ではありませんが、シュノーケリングや磯遊びの穴場スポットとして親しまれ、たくさんの魚を見ることができます。
南伊豆エリア / 南伊豆町
逢ヶ浜
★ポイント★
逢ヶ浜は、周囲の奇岩などが秘境感を感じさせてくれるシュノーケリングスポットです。
小さな山を隔ててすぐ隣が有名な弓ヶ浜海水浴場になっていますが、こちらは穴場的なスポットになっています。
大きめの魚から小さい魚までサイズ感の幅広い魚を見ることができ、綺麗なイソギンチャクが多いことが特徴的で、運がよければクマノミにも出会えます。
沖からの波が岩の海藻にぶつかるためか浮遊物は少しありますが、海底の地形や大小様々な岩石による海中風景の変化は多彩です。
外洋に面しているため、波・潮の流れ・急な深みなどのほか、浅瀬であっても石や岩に近づきすぎてぶつからないように注意が必要です。
なお、大きく潮がひく干潮時にはトンボロ現象によって海岸中央にある雀岩まで道ができ、その潮だまりで磯遊びや生き物観察を楽しむこともできます。
南伊豆エリア / 南伊豆町
ヒリゾ浜
★ポイント★
ヒリゾ浜は、近くの中木港から「送迎用の渡船」でしか行くことができない海で、伊豆のシュノーケリングスポットの中でも代表的な人気スポットになっています。
大自然が残る秘境的な海でシュノーケリングを楽しむことができ、透明度抜群の海、そこに集まる豊富な魚たち、そして周囲の景観の素晴らしさのすべてを満喫できます。
そのため、近年では8月に入ると人気の海水浴場なみに大混雑することも珍しくないため、その点は他のシュノーケリングスポットよりも混雑覚悟で行く必要があります。
混雑していても代えがたい魅力はやはり「魚影の濃さ・海水の透明度」で、どちらも「伊豆でトップクラス」と言われていて、伊豆代表格のスポットと言えます。
南伊豆エリア / 南伊豆町
谷川浜
★ポイント★
谷川浜は、近くの妻良港から渡し船で約5分のところにあるシュノーケリングスポットです。
船でしか行けないため手つかずの自然が残る海岸で、秘境感を味わえる穴場的なビーチです。
深めの場所も多くて海底や魚までの距離を少し感じることはありますが、最大10mまでのぞき込めるほど透明度が抜群に高いため、海底の方で泳ぐ魚もはっきりと見ることができます。
他のスポットと比べて浅瀬でたくさんの魚が見られるわけではありませんが、伊豆でトップクラスと言われる透明度のため、海中での視界の良好さは他のスポットを圧倒します。
同じように渡船で行く海として有名なヒリゾ浜よりも比較的に空いていることから、渡船でいく穴場的なシュノーケリングスポットをお探しの方におすすめです。
西伊豆エリア / 西伊豆町
浮島海水浴場
★ポイント★
浮島海水浴場は、浅瀬でも小さな魚をたくさん楽しむことができるシュノーケリングスポットです。
透明度も高いうえに伊豆では数少ない海水浴場に指定されている岩場の海のため、シュノーケリングをする人も多く訪れています。
魚種や数は他スポットと比較しても平均的で良好と言えるため、色んな魚に出会える確率も高めです。なお、遠浅の海ではないため石浜から離れると水深が深めになるため、その点には注意が必要です。
また、駿河湾に面した入り江状の海になっていることから、比較的に波の穏やかな日が多いのもおすすめポイントです。
伊豆のジオスポットを象徴する柱状節理の奇岩などに加え、湾曲した地形と景観が秘境感を感じさせてくれるシュノーケリングスポットです。
西伊豆エリア / 西伊豆町
田子瀬浜海水浴場
★ポイント★
田子瀬浜海水浴場は、防波堤と島に囲われた波の静かなことが多いシュノーケリングスポットです。
こちらも伊豆では数少ない石浜が広がる海水浴場で、付近はダイビングスポットとしても知られているほど透明度の高い海になっています。
他のスポットと比較的すると魚の種類や数はそれほど多くはありませんが、全体的に浅いところが多いため近い距離で魚を見ることができます。
急に深くなるようなところも少なく、波も穏やかな日が多いことから、主にファミリーで楽しめるシュノーケリングスポットとしておすすめです。
海水浴場としては広い方ではありませんが、それゆえに秘境感も味わえる海になっています。
(※夏期は「駐車場が事前予約制」の場合もあります。最新情報・期間・予約方法・詳細等は西伊豆町や観光協会のHPなどでご確認ください)
東・南・西
その他の海水浴場
以下は、上の紹介で基準にしていた「魚がたくさん見れる・浅い海・初心者向き」などの「基準は関係なし」に、伊豆の海水浴場の中でシュノーケリングも楽しめるビーチを一覧で紹介します。
主に、石や砂利の海水浴場、メインは砂浜だけど一部に岩や石がある、などの海水浴場をセレクトしています。
シュノーケリングだけでなく普通の海水浴も楽しめるので、目的や状況に応じて検討してみてください。
伊豆のシュノーケリングで「よく見る魚」を、一般的に言われる主な特徴など「簡単な解説」も交えて紹介します。
魚の種類や名前がなんとなくでも頭に入っていると愛着も湧き、シュノーケリングがより楽しくなります!
色鮮やかで綺麗な魚ももちろん素敵ですが、地味だけどかわいらしい魚もたくさんいます。
一般的な砂浜の海水浴場ではここまで色んな魚を見ることはできませんが、シュノーケリングなら出会うことができます!
ここでは、「カラフル・熱帯魚っぽい魚 / 一般的な魚 / 危険な生物 / 会えたら嬉しい魚」のジャンルに分けて、主には「各地で総合的によくみる順」で紹介していきます。
(情報にはできるかぎり注意を払っておりますが、魚の名前・写真・解説などは正確でなかったり誤っている可能性もあります。また、「青メダカ」を「メダカ」と表記するようなイメージで、「〇〇」という名前表記があっても「〇〇科・〇〇属・〇〇の仲間・〇〇の一種・一般的に〇〇と呼ばれる・ひとくくりに〇〇と呼ばれることが多い」などのような場合もございますこと、予めご了承ください)
生き物の目次
カラフル・熱帯魚っぽい魚
ソラスズメダイ
ソラスズメダイは、伊豆のシュノーケリングスポットの「アイドル的存在」の魚です。
体長約5cmほどで、体全体が「水色や青色の綺麗な色」をしています。
ほぼどこのスポットでも見ることができますが、とても美しい魚のためシュノーケリングを楽しくしてくれる魚です。
群れのように複数で泳いでいることが多く、色の濃さや尾ビレの色などは「環境・水温・状態」などによってかなり変わってきます。
(なお、とてもよく似た魚に「ルリスズメダイ」がいますが、基本的には伊豆よりもっと南の方にいる魚で、尾ビレも黄色くなることはないと言われております。伊豆で多く見られるのはソラスズメダイになります)
ニシキベラ
ニシキベラは、青・赤・緑の色が目立つ「謎にカラフル」な魚です。
ほぼどこのスポットでも見ることができ、体長は10~15cmほどで、動きが早いので写真だとブレていることの多い魚です。
ベラの仲間は伊豆の海にもたくさんの種類がいますが、このニシキベラは数も姿も格段に目立つベラです。
カゴカキダイ
カゴカキダイは、体長5~15cmほどで「黄色い体に黒の縦縞」が特徴的な魚です。
わりとどこのスポットでも目にする魚ですが、伊豆のシュノーケリングで色の明るい黄色い魚種はそれほど多くは見かけないため貴重な存在です。
オヤビッチャ
オヤビッチャは、「黄色い背中と黒の横縞が5本」あるのが特徴的な魚です。
よく見かけるのは体長5~10cmほどの小さな個体が多く、見た目も綺麗でとてもかわいらしい魚です。
大きなオヤビッチャを見ることもありますが、大きいとあんまりかわいくない?、かも…。
(なお、オヤビッチャ属には「テンジクスズメダイ・シリテンスズメダイ」など、模様も似ている仲間がいくつかいますが、本頁では同じ分類にしています)
チョウチョウウオ
チョウチョウウオは、その名の通り「チョウチョウのような黄色い姿形」が特徴的な魚です。
体長10~20cm前後で、熱帯魚のような色と姿形をしていて目立ちます。
目で見つけることができても、警戒心が強いのかすぐに逃げていってしまうため、写真に撮るのはわりと難しい魚です。
(なお、チョウチョウウオの仲間にもかなりたくさんの種類がいて、伊豆のシュノーケリングではトゲチョウチョウウオ・チョウハンなども見かけますが、一番よく見るのは写真のスタンダードなチョウチョウウオです)
一般的な魚
クサフグ
クサフグは、体の上半分のくすんだ緑色に「白い斑点と大きめの黒い点」がある魚で、体長は10~20cmぐらいです。
ほぼどこのスポットでも見ることができ、群れのように複数で泳ぎ回っていることもあり、とてもかわいらしい魚です。
時期やタイミングにもよりますが、多いときには四方八方をこのクサフグが泳ぎ回っていることもあります。
タカノハダイ
タカノハダイは、ほぼどこのスポットでも見ることができる魚で、体の横縞と「尾ビレの白い斑点」がかなり特徴的です。
頻繁にチラッと見かけはしますが、大きい個体は警戒心が強いのか岩の隙間などにすぐ隠れてしまいます。
キタマクラ
キタマクラは、「茶色っぽい体に2本の縦縞」がある魚です。
ほぼどこのスポットでも見ることができ、浅瀬にいる小さなキタマクラはマメマクラと呼ばれて親しまれています。
また、上写真のように美しい?怖い?ような、かなり鮮やかな色と模様になることもあります。
見た目にはかわいいのですが、フグ科の魚で毒があって食べれないだけでなく、「体の粘膜にも毒」があるため、触らないように注意してください。
ギンポ・ハゼ
ギンポやハゼは、比較的に「浅場の海底・岩の上・岩の隙間」などで見ることができる魚です。
他の魚のように中層を泳ぎ回っていることは少ないため、海底や岩の上を見ていないと見つけにくいのですが、ほぼどこのスポットでも見ることができます。
ギンポとハゼは種類がとても多く、ギンポには綺麗な色をした種類もいるのですが、よく見かけるギンポやハゼは地味な色をしています。
種類によって色や模様はもちろん違いますが「体長5~10cmほど・写真のような姿形・海底や石の上で休憩」している魚がいたときには、だいたい「ギンポやハゼの仲間」かと思います。
(なお、ギンポ・カエルウオ・ハゼなどは種類が多いだけでなく、それぞれの見分けもかなり難しいため、本頁では同じ分類にしています)
ニザダイ
ニザダイは、尾の付け根付近にある「3~4個の黒い点状の模様」が特徴的な魚です。
写真は子供のニザダイですが、大きくなると30cmほどになって色はもっと黒っぽくなります。
大人の黒っぽい体色になっても尾部の黒い斑点は目立ちます。
ヒメジ
ヒメジは、基本的には「赤っぽい体・尾の付け根にある黒い点の模様・アゴのところにある2本のヒゲ」などが特徴的な魚です。
ヒメジ科の魚にはたくさんの種類の似た魚がいて、それぞれ色や模様がどこか違ったりしますが、2本のヒゲがあって海底をゴソゴソやっていたら、だいたい「ヒメジの仲間」の可能性が高いです。
群れで泳いでいることも多く、大勢でわちゃわちゃやっている姿をよく見かけます。
(なお、写真のヒメジはホウライヒメジ、だと思われます)
メジナ
メジナは、「青みがかった黒っぽい色」をした魚で、よく群れになって泳いでいます。
これと言って特徴がなく、メジナを文章で説明するのは難しいのですが、釣り人にとっては馴染み深い磯釣りの代表的な魚です。
単体で見るとこんな感じの魚で、大型だと50cmを超えますがよく見かけるメジナは10~20cmほどものが多いです。
ブダイ
ブダイは、「ベラに似た姿形でベラより体高があり大きめ・口が少し前に出ている・鱗の1つ1つが大きめ」の魚です。
多くのスポットで見かけますが、色や模様も個体によって様々なため、特徴を文章で説明するのは少し難しい魚種です。
海底のあたりで口を開けて歯を見せながら泳ぎ回っている姿をよく見かけます。
ハコフグ
ハコフグは、その名の通り「箱のような四角い形」が特徴的な魚です。
ヒレだけをパタパタとして泳ぐ姿がかわいらしく、観賞用としても人気のある魚で、一般的にも知名度の高い魚だと思います。
よく見かけるものは写真の一般的なハコフグですが、目の上にトゲのような突起があるウミスズメというハコフグもよく見かけます。
岩や海藻の近くを単体でパタパタと泳いでいることが多いです。
セダカスズメダイ
セダカスズメダイは、主に「背ビレ前部に黒斑・胸ビレの付け根に黒斑・体色は灰色~薄オレンジ」の魚で、体長は5~15cmほどです。あちこちのスポットでよく見かけますが、個体や時期などによって色がかなり変わるため、見分けるのは少し難しいかもしれません。
クロダイ
クロダイは、「鯛の姿形・銀黒っぽい体色・なんとなく横縞」のある魚で、正真正銘「タイ科」の魚です。
大型だと70cmほどにもなる魚ですが、よくみるクロダイは30~40cmぐらいが多いです。
鯛のような姿形の魚はたくさんいるため海中で見ただけでは正確な判別は難しいですが、伊豆の海岸近くのシュノーケリングで見る「鯛とほぼシルエットが同じ・黒っぽい・薄い横縞・30cmより大きい魚」はクロダイの可能性が高いと思います。
(なお、メジナと間違えやすいかもしれませんが、メジナは口が小さいです)
カサゴ
カサゴは、「赤・茶・黒っぽい体色に白点の混ざったまだら模様」が特徴的な魚です。
体長は10~30cmほどで、体の色どは環境などを含めた個体差も大きいのですが、釣り人には人気で馴染み深い魚のため知名度は高い方だと思います。
岩の隙間や海底でじっとしていることが多く、保護色をしているため見つけにくいかも知れませんが、伊豆の海にもよくいる魚です。
(なお、カサゴにはウッカリカサゴやイソカサゴなど、伊豆のシュノーケリングでも見られる似た種類がいくつかいますが、本頁ではすべてカサゴとして分類しています)
アカハタ
アカハタは、「赤~橙っぽい体色・横縞・縞の間にある白い斑点」が特徴的な魚です。
体長は10~30cmほどで、カサゴほどではありませんが根魚の中では釣り人にも知名度が高いと思います。
シルエットもカサゴに似ていますが、特徴的な模様と背ビレのフチが黒いことなどで見分けがつきます。
ハタ類は夜行性と言われていて、カサゴと同じように岩陰などに隠れているのですが、シュノーケリングをしている実感としてはアカハタは昼間でも泳いでいるところをよく目にします。
(なお、ハタも種類がたくさんいますが、伊豆のシュノーケリングで頻繁に見かけるのはこのアカハタです)
ボラ
ボラは、「黒銀~青銀っぽい体色・コイのような細長い形」の魚で、海面をジャンプしている魚としても知られています。
体長は30~50cmほどで、よく群れで移動しながら泳いでいるため、シュノーケリングをしていて「細長い形の大型魚の群れが突然現れた」ような場合にはボラの可能性が高いです。
単体でみるとこんな感じの魚です。コイに似ています。
(なお、もっと小さい10~30cmまでの子供のボラもよく見ますが、サイズが小さいと他の魚との判別は難しいと思います)
イシダイ
イシダイは、「白~灰色っぽい体に黒い横縞」が特徴的な魚です。
大きいものだと体長60cmほどになりますが、よく見るのは10~15cmほどのサイズです。小さい頃は白と黒のシマウマ模様がハッキリしていて、成長するにつれて横縞は薄くなって口の周りが黒くなっていきます。
《 "危険" な生き物 》
以下は、伊豆のシュノーケリングで見かけることがあり、一般的に危ないと言われている主な「危険生物」です。
「毒がある」ということに限らず、「歯が非常に鋭くて危険・アゴの力が強くて危険・刺されると危険・触ったり踏むと危険」のような生き物もいます。
これらは「岩場・岩の隙間・石の下・海藻の中」などに潜んでいることもよくあるため、そのようなところにむやみに近づきすぎたり手や足を入れないように注意しましょう。
なお、一般的な砂浜の海水浴場ではほとんど見ないような危険生物がいたり、それらに遭遇する確率も高いため、シュノーケリングではより危険生物に注意してください。
(なお、伊豆の海水浴全般で出会う可能性のある危険生物と詳細は「海水浴の注意点:危険生物のページ」でも紹介していますので、そちらも参考にしてみてください)
(細かな種類・個体差・成長具合・環境・写真の写り、などにより、形・色・柄・特徴などは異なる場合もあります)
ウニ・ガンガゼ
ウニは、見ての通りトゲだらけなので、危険生物であることは明白です。
毒の有無は種類によって異なりますが、毒のないウニでも刺さると痛いですし、皮膚の中にトゲが残って抜けにくいことも多々あるため、一度刺さってしまうと厄介です。
上写真のように、足の付く浅瀬や波打ち際でも足元がウニだらけ!なんてことも普通にあることから、シュノーケリングで泳ぐ前の「海に出入りするとき」からすでに注意が必要です。
この光景の通り、シュノーケリングでは「マリンシューズ・マリングローブは必須」です。
海底や足元だけでなく、岩や岸壁の「隙間・穴・下」などに隠れていることもよくあるため、不必要に手や足を岩に付けないように注意しましょう。
また、上写真のようにパッと見はウニっぽくない「シラヒゲウニ・バフンウニ・ラッパウニ」などもシュノーケリング中に見ることがあります。
そんなウニの中でも特に注意が必要なのは、「長いと30cmほどにもなる細長いトゲ」が特徴的な「ガンガゼ」というウニで、「毒」があるうえに伊豆のどこの海にも普通に大量にいるため、注意してください。
これらは一般的な砂浜の海水浴場でも特に岩場や石のあるところには普通にいるため、海ならどこにでもいるものと考えてください。
フジツボ・カキ・海苔
フジツボ・カキ・カメノテなどは、素手で触ったり素足で踏んでしまったりすると危ない生物です。
毒もなくて向こうから襲ってくることもありませんが、これでケガをする人が実際にたくさんいますので、マリンシューズとマリングローブは必ず着用しましょう。
また、海苔(のり)も危なく、思っている以上に滑ってしまいます。
シュノーケリングでは、特に海から上がろうとしているときに足がフラフラしてしまうことがあり、そんなときに海苔に乗ってしまうとあっという間に転倒してしまいますので、注意してください。
これらは一般的な砂浜の海水浴場でも岩場や石に付いていることが普通にあるため、海ならどこにでもあるものと考えてください。
ウツボ
ウツボは、「黄色と茶色のまだら模様でヘビのような形」が特徴的な魚です。
毒はありませんが、顎の力が強くて歯も鋭いいため、咬まれると何針も縫うような大怪我をしてしまうことがあります。
どこのスポットでも高確率で目にしますし、頻繁にあちこちをウロウロしていることもあるため、基本的には「ウツボがそこにいるかも」と思ってシュノーケリングをしてください。
岩や岸壁の隙間、海藻などに紛れ込んでいることも多いため、むやみに手や足を入れないことが被害に遭いにくくするポイントです。
すごい形相で口を開けて近づいてくることもあって見るからに怖いですが、遭遇したときには、近づいたり不必要な攻撃などはしないで離れてください。
(なお、「赤黒模様のトラウツボ」など、写真の柄のウツボ以外にもいくつかの種類がいるため、とにかく「ヘビのような形をした生き物にはすべて注意」してください)
アイゴ
アイゴは、「平たくて体高が高い・体の上半分はくすんだ黄色~黄緑~茶色・下半分は白」っぽく見える魚です。
体長は10~40cmほどで、背・尻・腹ビレのトゲに毒があり、釣り人の間では有名な危険生物です。
基本的には海底付近にいて人との距離も保っていることが多いことから、通常は過度に怯える必要もありませんが、どこのスポットにもいるレギュラーメンバーのため高確率で出会います。
なお、昼間のシュノーケリングでは、多くの場合で上の説明のように見えていることが多いですが、色や模様は主に時間帯・状況・個体差などによっても大きく変わることもアイゴの特徴です。
茶~黒っぽい体色に明暗混ざった不規則な斑点のまだら模様など、見た目が全然違うときもありますので注意してください。
ハオコゼ
ハオコゼは、「赤~茶~黒が混ざった模様・背ビレの棘が顔の方までトサカのようにある」ことが特徴的な魚です。
色や模様は個体差がありますが、体長は約10cmほどで、背・尻・腹ビレのトゲに毒があります。
基本的にはカサゴによく似ている姿形をしていますが、トサカの長いトゲがオデコ付近まできていることで見分けがつきます。
膝下ほどの浅瀬でも頻繁に見つけることもよくあるため、触ってしまわないように注意してください。
(なお、浅瀬のシュノーケリングで見かけるのはハオコゼが多いですが、オコゼの仲間には強力な毒をもった種類もいるため、オコゼやカサゴのような姿の知らない魚には念のため注意してください)
アカクラゲ・アンドンクラゲ
クラゲは、シュノーケリングでも「実際に被害に遭いやすい毒を持った危険生物」です。
一般的な海水浴場でも被害の多い危険生物として広く知られています。
クラゲに刺されたときの症状は、クラゲの種類や人によっても様々ですが、ミミズ腫れや水ぶくれのような症状のほか、ひどい場合には「頭痛・吐き気・アレルギー反応・呼吸困難・意識障害・アナフィラキシーショック」などを起こして命に関わってしまうこともあるため、特に注意が必要です。
伊豆でよく遭遇する危ない主なクラゲとしては、「冬~春頃の早い時期に多い "アカクラゲ"
」と「お盆過ぎの遅い時期に多くなる "アンドンクラゲ" 」の2種類が多く見られます。
アンドンクラゲは、「行燈のような箱型・傘は約3cmほどで透明・触手は4本で10~30cmほど」のクラゲです。
アカクラゲは、「丸型・傘は約10cmほどで赤~茶っぽい色・16本の放射状の模様がある・触手は約50本で70cmほど」のクラゲです。
なお、クラゲの被害軽減にもラッシュガードが役立つことがあるため、シュノーケリングの際はラッシュガードの着用が推奨されます。
(上記はあくまで一般的に言われている内容のため、状況・環境・個体などによって異なる場合があります。特に触手の長さは上記の2~3倍ある個体もいるようです)
カツオノエボシ
カツオノエボシは、クラゲ(のような姿形をしている生物)の中でも、特に危険な猛毒を持つものとして広く有名です。
「青色の餃子形のビニール袋のような浮き袋・青色~藍色~紫色の長い触手」が特徴的です。
この海面に漂う餃子形の浮き袋からは、海中に数メートルも触手がのびていることがあるため、注意が必要です。
毒が強く、刺されるとアナフィラキシーを起こして命の危険もあることから、見つけたときは「かなり遠くに離れるか、安全のために海からあがる」ようにしてください。
ゴンズイ
ゴンズイは、「ナマズのような姿形・黒っぽい体色に黄色いライン」が特徴的な魚です。
体長は5~20cmほどで、胸ビレと背ビレに毒があります。
また、小さい頃は玉のような塊になって大群で泳ぐことでも知られていて、その様子は「ゴンズイ玉」と呼ばれています。
単体で見るとこんな感じで、ナマズに似ています。
エイ
エイは、「尻尾の付け根付近に太い毒針」を持っている魚です。
この毒針はノコギリのような形をしていて、とても硬いため、長靴やフィンを履いていても貫通してしまう危険性があります。
浅瀬に姿を現すこともあるうえ、海底の砂に隠れるようにしていて気づきにくいこともあるため、誤って踏んだり触ったりしないように注意してください。
岩場だけでなく砂浜にも普通にいる危険生物のため、一般的な砂浜の海水浴場であっても気を付けてください。
(なお、伊豆でよくみるエイには「アカエイ・ヒラタエイ・トビエイ」などがいて、ちょっとずつ姿形が違ったりします。いずれにしてもエイっぽい魚には注意が必要です)
ヒョウモンダコ
ヒョウモンダコは、「青い模様(ヒョウ柄・リング状・目玉のような模様)が現れる」ことが特徴的な危険生物です。
猛毒を持っていて、噛まれると命の危険があります。
体長10cmほどの小さなタコで、通常は保護色のような地味な色をしていますが、刺激を受けると青い模様が出現します。
浅瀬にもいるため、小さなタコを見つけても近づきすぎたり触ったりしないようにしてください。
《 会えたら "嬉しい" 魚 》
もしかしたら出会えるかも知れない、出会えたらちょっと嬉しい "レア度高め" の魚を紹介します。
(スポットによっても異なります。場所によっては「けっこう見かける魚、逆に、ほぼ会えることのない魚」が含まれる場合もあります)
クマノミ
クマノミは、「黄色~オレンジ色の体色・白のラインが2本」ある魚です。
イソギンチャクに隠れていることが多いため、イソギンチャクが多めの海で出会える可能性があります。
(なお、一般的にも有名な「カクレクマノミ」もクマノミの仲間で、白いラインが3本で真ん中の線が少しだけ顔側に伸びています)
ツノダシ
ツノダシは、「黒と黄色の縞模様・長~い背ビレ」が特徴的な魚です。
そこそこ見かける魚ですが、全体的に数少ない熱帯魚のような綺麗な魚のため、出会えるとちょっと嬉しい魚です。
(なお、「ハタタテダイ」に似ていますが、ハタタテダイは口元が白くて尾びれが黄色です)
ハマフエフキダイ
ハマフエフキダイは、「笛を吹いているような口・鱗に青色が混じる・顔の周辺にも青いライン」がある特徴的な魚です。
大きいと体長1mほどにもなる大型の魚で、警戒心が薄いのか、好奇心が旺盛なのか、人懐っこいのか、自ら近寄ってくることもあります。
釣り人にも人気の高い魚で、その引きの強さから「磯のダンプカー・磯のブルドーザー」などの異名も持っていて、夏の夜釣りの代表的な魚種です。
(なお、フエフキダイの仲間には似た魚がいくつかいて、水中での判別は難しいかも知れませんが、姿形がフエフキダイで体と顔の青色が目立つようならハマフエフキの可能性が高いと思います)
イシガキフグ
イシガキフグは、とにかく目が大きくウルウルしていて、とってもかわいらしい魚です。
フグ目ハリセンボン科の魚のため「フグとハリセンボンの仲間」と言えますが、フグのように体を膨らませるとこはできても、ハリセンボンの特徴といえるトゲは短くて動かないトゲを持っています。
見かけるところではわりと見かけますが、ゆったりと泳ぐ姿と顔が本当に可愛くて、出会えたらちょっと嬉しい魚です。
準備の目次
持ち物の目次
(「海水浴の持ち物はこちら」で紹介しています)
《準備 1》
まずはこれ!
海でシュノーケリングに出発する前の「大切な事前準備」が3つあります。
自分一人だけでシュノーケリングをするのは危ないため、一人だけで海に入らないようにしましょう。
シュノーケリングでは「二人以上で海に入ることが基本」のため、一緒に海に入ってくれる人を探すことも、事前準備のひとつです。
次に、万全の体調で安全に楽しめるよう、数日前から体調を整えておくようにしましょう。寝不足・疲労・二日酔いなどには注意してください。また、アルコールを飲んだ状態で海に入ることは絶対にしないでください。
持病のある方は、より安全で安心して楽しむためにも、念のため医師に確認してから楽しむようにしましょう。
なお、一人だけで泳がないことも含め、「主な注意点を知っておくこと」も大切な事前準備になります。普通の海水浴とは違い、シュノーケリングは道具を使ったり、常に水中に顔を付けていたりするため、気を付けるべき点もたくさんあります。
最初はスクールや体験コースを受けてみたり、熟練者に話を聞いたり、信頼できるWEBサイトで調べるなどして、前もって注意点などを知っておくようにしましょう。
この次の「(4)シュノーケリングの主な注意点」の項目でも、注意点をいくつか紹介していますので、よろしければ参考のひとつにしてみてください。
《準備 2》
悪天候では意味がない!
海で遊ぶとき、その中でも特にシュノーケリングでは「天気・波・風」の確認は「必須」です。
シュノーケリングは波風の穏やかな日に楽しむ…、いや、波風が穏やかな日に "しか"
楽しめない遊びです。
波風があると危ないだけでなく、もはやシュノーケリングをする「意味がない」と考えています。
どういうことかと言いますと、波風がある日には主に下のような「デメリット」があります。
(※波風がある日は、とにかく危ないこと、波風のない日に行くことは当然の大前提です)
この通り、波風があると危ないだけでなく、何も良いことがありません!
良いことがないどころか、海が濁っていたり魚の姿が見えないのでは、もはやシュノーケリングをする意味すらありません。
このため、「天気・波・風」をチェックして良いタイミングに行くことは、安全性の観点だけでなく、シュノーケリングを楽しめるかどうかのポイントにもなります。
天気予報はスマホのアプリでもたくさんありますし、アプリによっては「波・風」の情報を表示できるものもあるため、海レジャーの必須準備のひとつとして利用してみてください。
なお、予報は短時間で変わることもあるため、こまめに新しい情報を確認するようにしましょう。
そして安全のためにも、存分に満喫するためにも、シュノーケリングは波風が穏やかな日に行くようにましょう。
(なお、潮・潮汐・潮位などに関しては、そのスポットや状況等によっても良し悪しが変わってきます)
《準備 3》
そんな時のために!
天気予報が問題なさそうでも、現地に行ってみると実際の状況がよくないこともあります。
そんな時のために、前もってシュノーケリング以外の「別の観光プラン」も準備しておくと、スムーズに予定変更をすることができます。
また、現地の状況だけでなく、旅行の疲れや車酔いなどで体調が優れない場合のシュノーケリングなどの海水浴は危ないため、そんな時にも別の観光プランを準備していると役に立ちます。
シュノーケリングや海水浴はまた次の機会の楽しみに残しておけばいいのです。
《準備 4》
"いざ" は来る!
シュノーケリングを始める前に、下記の準備も忘れないでください。
詳しいことは「シュノーケリングの注意点」で解説していますので、ここでは簡単に一連の準備だけを記していきます。
まずは、シュノーケリングで使う道具、主には「スノーケルセット(水中メガネ/マスク・息をするための筒)」などに「不具合・不良・劣化」などがないか「チェック・試用」をしてください。
また、水中メガネは曇ることも多いため、事前に「曇り止め」などを塗って予防しておくことも準備のひとつになります。(製品によっては使えない場合もあるため、製品説明書等をしっかり確認してください)
そして、使い方を覚えて慣れるまでは、足の付く安全な浅瀬などでしっかりと練習をしてください。なお、普通に海中を見ながら息をする使い方を覚えるだけでなく、「トラブルに対処する術」も「事前準備」として身につけておく必要があります。
主に「水が入ってくる・曇ってくる・水中メガネやスノーケルが外れる・足がつる」のようなトラブルはよくあります。
無駄に不安を煽るつもりはありませんが、海レジャーは一歩間違うと本当に命に関わってしまいます。
「いざというとき」は「来るもの」だと思うぐらいの気持ちで、しっかりと準備をすることが大切です。
(なお、これらを含めた注意点を「(4)シュノーケリングの主な注意点」の項目でも解説していますので、よろしければ参考のひとつにしてみてください)
《持ち物 1》
水着・タオル・着替え
水着は、できるだけ肌の露出が少ないスタイルがベストです。
マリンスポーツ用の「ラッシュガード」や「タイツ(スパッツ・レギンス)」などで露出を抑えることで、クラゲやケガなどから体を保護したり、日焼け対策にもなります。
最近では砂浜での普通の海水浴でもラッシュガードを着用している人も多いため、シュノーケリング以外の他のマリンレジャーでも出番はあるかと思います。
(一般的な海水浴場ではあまりスタンダードではありませんが、ウエットスーツなら体の保護だけでなく、浮力の確保と保温の役割もしてくれます)
また、タオルは帰る際の最後に体を拭くものだけでなく、一時的に海から上がったときに寒さ対策として体を拭いたり羽織ったりする分など、複数枚のタオルがあると役立ちます。
着替えもうっかり忘れないようにしましょう。
《持ち物 2》
飲み物
水に入っているシュノーケリングであっても、熱中症対策の「飲み物」は必須です。
なお、飲み物は温かくなると衛生的にも良くないため、クーラーボックスなどに入れて常に冷やしておくことも重要です。
《持ち物 3》
ビニール袋
濡れた水着、スノーケルの道具などを入れるほか、濡れたら困るものなどを入れるためにもビニール袋・防水バッグなどが役立ちます。
《持ち物 4》
スノーケルセット
シュノーケリングでは、当然ですが、水中を見るための「水中メガネ(マスク)」と、水中を見ながら呼吸するための「スノーケル(J型の筒)」などの、スノーケルセットが必須になります。
「水中メガネ」は、水泳で使うゴーグルのように鼻がでるものではなく「鼻までメガネの中に入る形状」のものになります。素材によって装着感もかなり違います。サイズが合っていないと水が入ってくるため、サイズの合うものを使うようにしましょう。
「筒状のスノーケル」は、ただのストローのように単にJ型の筒のものから「筒の入口から水が入りにくいドライトップ・侵入した水を下から排出する排水弁」などの機能があるものもあります。口にくわえるマウスピース部分の素材はゴム臭の少ないシリコンがおすすめです。
また、最近では、メガネとスノーケルが一体型になって「口でも鼻でも呼吸できるフルフェイスタイプ」のスノーケルもあります。フルフェイスタイプは潜水(海中にもぐること)は基本できませんが、海面でプカプカと浮きながら水中を見ているだけなら、フルフェイスの方が楽だと個人的には感じています。
なお、どんなタイプのスノーケルであれ「自分の顔のサイズに合っていること」と「使い方やトラブル対処法を練習してマスターすること」はとても重要です。
(関連する内容を「(4)シュノーケリングの主な注意点」の項目でも解説しています)
《持ち物 5》
マリンシューズ・グローブ
マリンシューズとマリングローブは、マリンレジャー用の「靴と手袋」です。
シュノーケリングは岩場の海が多いため、特にマリンシューズ(ブーツ)など、足を保護するものは「必須」です。
岩場には、上の「危険な生き物」の項目で紹介したような「尖った貝類・ウニ・毒のあるオコゼ」などが普通にいるため、マリンシューズは必ず履くようにしましょう。
色々なシューズがありますが、「靴底が滑りにくくて厚くて頑丈」なマリンシューズがおすすめです。
また、陸上で躓いたりよろけたりしたときのほか、シュノーケリング中に岩に近づきすぎてしまった時など、岩に手を付いてしまうこともあるかと思います。
そんなとき、足の時と同様に素手の状態では危ないため、マリングローブで手を保護しておくことも大切です。
マリングローブも「手のひら側が頑丈なもの」がおすすめです。
(関連する内容を「(4)シュノーケリングの主な注意点」の項目でも解説しています)
《持ち物 6》
シュノーケリングベスト
シュノーケリングを安全に楽しむためにも「シュノーケリングベスト(ライフジャケット・フローティングベスト)」などを着用しましょう。
子供や、大人でも泳ぎが得意でない方の着用はもちろんですが、泳げる人でも突然足がつってしまうようなことはよくあります。
また、ファミリーなら万が一のときに子供を助ける際に大人も着用していた方が安心です。
なお、サイズが合っていないと十分な機能を果たせなかったり、泳ぐのが大変になったり、快適性も損なわれてしまうため、しっかりと体にあったサイズを選ぶようにしてください。
《持ち物 7》
フィン・足ひれ
潮の流れが早い場所に行ってしまったようなときに、「フィン(足ひれ)」がないと陸に戻ってこれなくなってしまう恐れもあるため、シュノーケリングではフィンの着用が推奨されています。
フィンがない場合には、海水浴場によってはブイ(ロープと浮きで海を囲ったもの)で沖に流されにくくしているところもあるため、そのような海水浴場の方が安心です。
なお、仮に海をロープで囲ってあったり、潮の流れが緩やかであったとしても、泳ぎが得意でない方や脚力に自信がない方はフィンを装着していた方が楽ですし安全性も向上します。
フィンにも種類がありますが、岩場から海に入る場合にはフィンを手に持ってマリンシューズで水辺まで移動するため、そのままマリンシューズ(ブーツ)をストラップで固定できるタイプのフィンの方がおすすめです。
フィンもサイズに合ったものを選ぶことや、使い方に慣れることが大切です。
《持ち物 8》
日焼け止め
シュノーケリングでは、主に「首・背中・太もも・ふくらはぎ」など「体の後ろ側」が日光にさらされたままの状態になります。
特に素肌が出ている部分は思っているよりも日焼けをしてしまうため、日焼け止めがあると役に立ちます。
《持ち物 9》
シャンプー・ボディソープ
海から上がって着替えるとき、「シャンプー・ボディソープ」などで体を洗い流せると、さっぱりして帰路につくことができます。
なお、普通の海水浴でも同じですが、シャワーや真水など何も浴びないままでいると、塩が目に見えるほど浮いてきます。
このため、シャンプーの有無に関わらず、少なくとも体や髪についた塩分は洗い流してから帰ることをおすすめします。
また、海では石鹸類が使える場所と使えない場所があるので、現地のルールや使用可否をしっかりと確認してから使うようにしましょう。
海水浴場であったとしてもシャワーなどの設備がないところもあるため注意してください。
《持ち物 10》
コンタクトレンズ・眼鏡
海でコンタクトレンズを使用していると「塩水が目に入る・目が痛くなる・コンタクトが外れる・水中に落とす」などが起こることがあります。
そんなとき「予備のコンタクトレンズ・眼鏡」があると安心です。
特に自家用車の場合には車を運転できない事態にもなりかねないため、これらを持っていくことをおすすめします。
なお、シュノーケリングでは「度付きの水中メガネ」などもあるため、状況等に応じて検討してみてください。
注意点の目次
(「海水浴の注意点はこちら」で紹介しています)
(※海で注意することは本ページに書いてあることだけではありません。海での事故は自己責任になってしまいます。信頼できる情報をできる限り広く収集して知っておくことで、事故が少しでも減ってくれると幸いです)
1.「人数」について
まず大切なことは「一人だけで海に入らない」ことです。
一人だけでは何かが起こったときに「誰も気づかない・誰も助けを呼んでくれない」ことになってしまいます。
これは本当に恐ろしいことです。
シュノーケリングの準備(「1.まずはこれ!」)で少し触れた通り、必ず2人以上でお互いの安全や状況を確認しあいながら楽しむようにしてください。
「バディ」という言葉を聞いたことがあると思いますが、2人1組でお互いを確認し合いながらシュノーケリングをするのが基本のため、できれば2人でバディが組める2の倍数の人数が理想的です。
なお、ライフセーバーがいる海水浴場であっても、大勢の中の一人に気づくことは現実的には難しいこともあり、どうしても発見が遅れてしまうことがあります。
このことからも「自分専用の監視員」はとても重要で、その自分もまた「相手に対する専用の監視員」になれるため、ライフセーバーがいる海水浴場であっても一人だけで海に入ることのないようにしてください。
また、子供の場合はたとえ複数人であっても子供だけでは危ないため、必ず「大人」が一緒に海に入って「すぐ近くで見守り」ながら楽しんでください。
2.「道具」について
シュノーケリングで使う道具は、主に「水中メガネ・スノーケル(呼吸する筒)・シュノーケリングベスト・マリンシューズ・マリングローブ・フィン(足ひれ)」などになります。
これらのすべてで、下記の点に注意してください。
まず最初に「自分のサイズに合ったもの」を使うことが、かなり重要です。
サイズが合っていないと本来の製品性能を発揮できないだけでなく、何らかの危ない状態に陥ってしまう危険性もあります。
特に水中メガネはサイズが合っていないと普通にしていても水が入ってきてしまうことがあります。他にも、シュノーケリングベストは泳ぎにくさを感じたり、マリンシューズやフィンは足から外れてしまうこともあります。
必ず、サイズが合っている道具を使うようにしましょう。
なお、サイズが合っていても水中メガネと顔の間に髪の毛やヒゲが挟まっていると水が侵入してきやすくなります。
次に、「不良品でないか・不具合がないか・劣化していないか」なども「チェック・試用」するようにしましょう。特にスノーケルの逆止弁は、劣化していたり異物が入っていたりすると水が侵入してくることがあります。
チェックと試用で問題がなければ、それぞれの正しい使い方を覚えたうえで「足のつく安全なところで練習をして使い方をしっかりと身に着けて」ください。
水中を見ながら息ができるようになったら、トラブル対処法も身に着けてください。特に「水中メガネやスノーケルに水が入る・水中メガネが曇る」ことは、普通によくある「当たり前のこと」と言えるため、それらを解消させる技術も必ず身に着けておきましょう。
最後に、「道具を過信しすぎない・道具に頼り過ぎない」ことも大切です。
なんらかのトラブルでその道具が使えなくなってしまうことも考えられます。海では何が起こるかわかりません。もしその道具が突然使えない状態になったとしても、それでも「慌てず冷静に安全を確保できる」ようにしておくことは、とても大切です。
この辺りは、この後に出てくる「7.トラブル対処について」でも解説していますので、そちらも併せて参考のひとつにしていただければと思います。
3.「ルール・漁業権」について
各海には、主に下にあるような内容の「決められたルール」などがあります。
まず最初に「遊泳できる海・シュノーケリングができる海」であることを確認してください。
本来は遊泳できる海や海水浴場であっても、天候など何らかの事情により遊泳制限や遊泳禁止になってしまう場合もあるので、注意してください。
遊泳できる海であっても「遊泳できるエリア」が決まっている場合もあります。特に、伊豆の海水浴場では「サーフィンをする人だけが入れるエリア」などが設けらていることも多いため、注意しましょう。
遊泳エリア外・遊泳禁止・立入禁止・注意喚起などがされているような場所ではシュノーケリングをしないようにしてください。遊泳できない場所には、潮の流れが早い・船舶の往来が多い・事故が多いなど、それなりの理由があります。必ず、従うようにしましょう。
また、当然ですが「迷惑駐車・騒音・ゴミの放置やポイ捨て」などは絶対にしないようにしてください。
なお、その海での基本ルールを含めた「禁止事項」などは、各観光協会のWEBや現地の看板などでも掲示されていることが多いため、確認してから海で遊ぶようにしてください。夏の海水浴場であれば、ほぼどこでもルール看板が設置されていると思います。
最後に、海では「漁業権」によって「採ってはいけない魚介類や海藻類がある(禁止されている)」ことも知っておいてください。もし採ってしまうと「密漁」で100万円以下の罰金などが科されてしまうこともあります。
シュノーケリングでは生き物を採らないことはもちろん、そもそも「生き物には触らない」ようにしましょう。
以下、少し余談になりますが、密漁に関する「本ページ制作担当者の経験談」を記しておきます。
その日、私は自分たち以外には誰もいない海で2人で泳いでいました。泳ぎ終わって駐車場まで浜を歩いると、建物の影から地元の人らしき格好の男性がこちらを見ていることに気が付きました。
その男性は、海から上がって水中カメラの画像を見ながら歩いている私の姿を確認すると、苦笑いを浮かべて頭を少し傾けたあと、そのまま私の後ろを付いてきて、駐車場を通り越してどこかへ歩いて消えていきました。
その後、ふと思ったのですが、その日私は何度も海中に潜水して写真を撮っていたことから、素潜りで密漁していると思われたのではないか?と。
もちろんただの妄想に過ぎないかも知れませんが、この話から私が何を伝えたいかというと、「他に誰もいないから大丈夫」は通用しないということです。
各地の海にある海産物は地元の人にとってとても大切なものであること、そして、良い意味で地元の人たちが監視したり連携したりしてそれを守っていることを忘れないでください。
4.「海の透明度」について
伊豆には透明度の高い綺麗な海水浴場や海がたくさんあります。
しかしながら、透明度が高いと評判の海でもタイミングによっては濁っているときもあります。
シュノーケリングは透明度が高くて海中の視界が良いからこそ楽しめる遊びのため、透明度や視界が悪くなっていそうなタイミングには注意する必要があります。
もちろん絶対ではありませんが、これはある程度予想できる部分もあります。
一般的には「雨も波も風もない穏やかな日が数日続いているとき」は、透明度が高くなりやすい「好条件」であると考えられます。
その逆に、透明度が悪くなりやすい「悪条件」は、主に下のような場合になります。
「雨のあと」は海が濁っていることがよくあります。
特に「近くに川」がある海の場合には、川から濁った水や山の草木などが大量に流入してくるため、雨の次の日は空が晴れていても海中は濁っている確率が高くなります。
もちろん地形や雨量などにもよりますが、大雨の場合には丸2日程度ではまだ濁っていることもあるため、透明度をできるだけ期待するのであれば雨から数日以上経過している方が無難といえます。
大雨から2日後(視界は1mほど)
「波が強い」ことも、海が濁ってしまう「大きな原因」になります。
砂・石・岩・堆積物・海藻などに波やうねりが強くあたることで、それらが砕けたり舞ったりして海が濁ってしまいます。これも雨と同様、大波の次の日はまだ濁っていることがあります。
また、大潮など潮の流れが大きい日や流れの激しいところでは、潮によって色々なものが海中を舞ってしまうため、濁りやすい傾向にあります。
「泳いでいる人が多い」ことも、海が濁ってしまう原因になります。これは波と似たイメージで、多くの人が動き回ることで色々なものが海中を舞ってしまうためです。人気の海水浴場で特に起こりやすい現象です。
「砂浜のビーチ」では、波の影響だけでなく、波がなくても泳いでいる人の影響で砂が舞ってしまうことがよくあり、そういう意味では岩場の海よりも濁りやすい傾向にあると言えます。これも人の多い海水浴場ほど起こりやすい現象です。
(砂浜では砂が舞って濁りやすいことが「=水質が悪いこと」を意味するものでは決してありません。また砂の海でも「潮の流れ・面積あたりの人の量・砂の重さ」などによっても変わってきます)
最後に、上記ほど頻繁ではありませんが、少し厄介なのは「プランクトンなどの大発生」による濁りです。急激な水温上昇が原因であることが多いようですが、これは予想が難しくて運次第になってしまいます。
もちろん絶対とは言えませんが、できるだけ透明度が高いタイミングでシュノーケリングを楽しみたい場合には「雨も波も風もない穏やかな日が数日続いているとき」の方が確率は高いと言えます。
なお、見落としがちですが、水中メガネの曇りや汚れで透明度が低く見えているだけのこともあるため、そのあたりも念のためチェックしてみてください。
5.「スポット選び」について
はじめてのシュノーケリングや、泳ぎに自信がない方は、下のような条件の海を選ぶと比較的に安心してシュノーケリングを練習しながら楽しむことができます。
天候を除けば、「海水浴場に指定されている海」で「ライフセーバーが監視にあたってくれている時間」に泳ぐことが特に推奨されます。
最後の透明度の高い海という条件は、遠くにいる魚でもはっきり見えやすいことから、波打ち際からあまり遠くへ移動しなくても楽しめることが多いためです。
また、基本的には「砂浜の海」よりも「岩場の海」の方が魚をたくさん見られる可能性が高くなります。砂浜では「人・波・潮」などによって砂が舞って海中がよく見えないこともあるため、そういう意味でも一般的には岩場の海を選択した方がシュノーケリングを楽しめます。
(魚の種類や場所によっては砂浜の方が魚が多いことももちろんあります。あくまで諸々を総合的に考えた場合の話です)
砂が舞うと透明度が落ちやすい
なお、心配な方や魚をたくさん見たいという方は、まずはシュノーケリングの「スクール」や「体験コース」などに参加してみるというのもおすすめです。スクールや体験コースならプロがしっかりとサポートしながら、魚がたくさん泳いでいる海に案内してくれると思います。
6.「海への出入り」について
意外かもしれませんが、シュノーケリングでは海に出入りするときに危ないシーンがよくあります。
普通の砂浜の海水浴場ではほとんど意識されない点もあるので、事前に知っておくことが重要です。海への出入りの際には、主に下のような点に注意しましょう。
まず、陸上でフィンを履いたまま歩くと躓いて危ないため、フィンは水辺まで来てから装着するようにしましょう。
海に出入りする場所は「浅い・岸が低い・海面までが近い・波のない」ところからエントリーしてください。
特に波の力は見た目以上にかなり強いため、少しでも波があると波に押されたり引かれたりして転倒してしまう危険があります。波がある岩場では体をもみくちゃにされ、あちこちを岩にぶつけて大きなケガをしてしまうため、必ず、浅くて波のないところから海に出入りしましょう。
波がないところでも水辺は陸上も海中も滑りやすいところが多くて足元も安定しないため、ゆっくりと慎重に行動してください。
特に泳いだ後は自分が思っているよりも体力を消耗していて、海から上がるときに足元がおぼつかずにフラフラしやすいため注意しましょう。仮に体力は大丈夫でも、海面で揺られていた浮遊感が残っていてフラついてしまうこともあります。
また、岩場の海には浅瀬にも「ウニ・オコゼ」などの危険生物が普通にいたりするため、誤って踏んだり触ったりしないよう細心の注意を払ってください。
なお、これは普通の海水浴と同じですが、気温が高くても海の水は冷たくてびっくりしてしまうことがあるため、徐々に体を水に入れて慣らしていきましょう。間違っても高いところから飛び込んだり、勢いよく走って海に入ることのないようにしてください。
泳いでいて寒さや冷たさを感じてきたら無理にシュノーケリングを継続せず、一旦海から上がって体を拭くなどして体温が下がりすぎないようにしましょう。寒くて冷たくなってくると、思うように体を動かせなくなってしまったり、病気を発症してしまうこともあるので注意してください。
7.「トラブル対処」について
シュノーケリングでは、下にあるようなトラブルが主に考えられます。
まずどんなトラブルでも言えることは、焦ったりパニックになったりせず、落ち着いて冷静に行動するように心がけてください。これは普通の海水浴でも同じですが、シュノーケリングでは道具が絡んだトラブルもあるため、突然の出来事にパニックになりやすい傾向にあります。
大きな事故の多くは「パニック」になったことによって、事態がより悪化してしまったことが原因のひとつとも言われています。そうならないためにトラブル対処法を予めマスターしておくことで、万が一のときも落ち着いて行動しやすくなります。
上にあるトラブルの中で、水中メガネやスノーケルに「水が入る・曇る」の2つは、トラブルというよりも「当たり前によくある普通のこと」とも言えます。
水中メガネやスノーケルに水が入った場合の対処法としては「マスククリア・シュノーケルクリア」という方法があります。
下に「ごく一般的な方法」を記載しておきますが、製品によっては異なることもあるため、製品説明書などをしっかりと確認して、その製品の正しい方法で使用してください。
(※特にフルフェイス型のスノーケルは、方法が大きく異なる場合があります)
《マスククリア》
《シュノーケルクリア》
上手くいかない場合には、水上に顔を出して立ち泳ぎをしながら水を抜くか、安全な浅瀬で足をついて水を抜いてから装着し直す、などしてください。
なお、水中メガネが「曇った場合のマスククリア」としては、あえて少量の水を入れて曇りをとる方法があります。
こちらは少し難易度が上がってしまい、曇りは早めに気が付けば緊急性もそれほど高くない場合が多いかと思いますため、できるようにしておく練習はもちろん必要ですが、本サイトがおすすめしている浅場や近場で行うシュノーケリングの場合には「足のつく安全なところまで戻ってきて曇りを取ってから再装着」する方が無難な場合が多いように思います。
その他のトラブルでも、泳いで陸に戻れれば良いのですが、多くの場合で少なくとも「浮けること・呼吸できること」2点がとても重要になります。
なにかトラブルに見舞われても、浮いて呼吸さえ確保できていれば、ほとんどの場合で「安全に陸に戻るまでの最初の段階」はクリアしたと言えます。
そのためにも、普通の海水浴と同じように「スノーケルの道具を
"外した状態" 」で少なくとも「立ち泳ぎ・背浮き・イカ泳ぎ」などはできるようにしておくことが大切です。
また、浮いたり呼吸を確保するためには、ライフジャケット(スノーケリングベスト)が大きな役割を果たすため、万が一の事故でも生存率が向上します。
特に病気の発症・大きなケガなど、身体に異常があったときには「浮くことすら」も困難になってしまうことが考えられます。そんなときでも、ライフジャケットは命を助けてくれる可能性を大きく高めてくれる道具です。
万が一、実際に溺れたとき(溺れそうなとき)や、強い流れに乗って沖に流されてしまったようなときには、状況によっても異なりますが、まずは落ち着いて浮いた状態になって呼吸をしっかりと確保しましょう。
そのうえで、もし自力で泳いで戻れそうにないときには無理して戻ろうとはせず、浮いたまま「プロの救助を待つこと」が基本とされています。
なお、危険生物に出くわしてしまった場合には、被害に遭う前に遠ざかることが重要です。
(危険生物については、このページの「よく見る危険な生き物」や、海水浴場の注意点の「危険生物に注意」などでも紹介していますので、よろしければ参考のひとつにしてみてください)
8.「姿勢・行動」について
シュノーケリング中は「斜め前を見る姿勢」で泳ぎます。
真下や後ろの方を向きすぎてしまうとスノーケルの筒の先が水中に入ってしまい、水が入ってきたり、呼吸ができなくなったりします。
また、スノーケルを付けた状態では「背泳ぎ・背浮き」など、筒の先が水中に入る状態で泳ぐことはできません。ストローで海水を吸い上げているのと同じことになってしまうので気を付けましょう。
フィンを使った足の動かし方は一般的なバタ足ではなく、膝をあまり曲げずに太ももから脚全体を動かすイメージで水を下に押し出して進みます。また、フィンを履いていると体を立ち姿勢(体を縦)に起こすことが難しい場合もあるため、そんなときは体を半分回転させて仰向けの姿勢になってから腰を曲げるようにして足を下ろすと、スムーズに立ち姿勢になれると思います。
フィンの動かし方を含め、手や足でバシャバシャと大きく音を立てたり、早く泳ぐように行動していると魚もビックリして逃げてしまうため、ゆっくりと滑らかに動くイメージで泳ぎましょう。
特にシュノーケリングでは、あちこちを早く泳ぎ回るよりもゆったりと浮きながら観察している方が色々な生き物の存在に気が付くことが多いと思います。
なお、岩などに近づきすぎると波や潮の流れに押されて激突してしまう恐れがあります。人に近づきすぎても誤って蹴られたりすることもあるため、周囲の物や人との距離にはある程度の余裕を持っておきましょう。
最後に、より安心安全に楽しむために、基本的には、なにかトラブルがあっても足をつくことができるような浅瀬で水中には潜らずに楽しむようにしましょう。浅瀬で泳いでいるつもりが場所によっては急に深くなっていたり、干満によって潮が満ちて深くなってきたりもしますので、その点にも注意してください。
9.「位置の把握」について
遊泳できるエリアが決まっていたり、安全に遊泳できるエリアが限られているような場合には、そこから出てしまわないように気をつけましょう。
夢中になって海の中を移動していると「気づいたら遊泳エリアの外に出ていた・陸からかなり離れてしまっていた」なんてことが起こります。
ずっと海中だけを見ていると今いる場所がわかりにくいため、時々顔を上げて「陸の景色」を見て「自分の位置・陸までの距離・方角」をしっかり把握してください。
これは意外と大切なことになるため、忘れずにこまめに位置確認をすることを癖にしましょう。
陸から離れていた場合にはもちろん戻ることになりますが、そこまで潮の流れに乗ってやってきたような場合には、来たときには「浮いていただけで楽々」とそこまで来たのに、戻るときは「潮に逆らって泳ぐ」ため結構な体力を使って泳ぐ必要があることに注意してください。
なお、この後の「潮の流れについて」の項目で解説していますが、早い潮の流れに逆らって泳ぐのはかなりの体力と技術が必要で、最悪の場合は本当に戻れなくなってしまいます。シュノーケリングでは、深いところ・沖の方・潮の早いところへは行かずに、余裕をもって戻れる位置で楽しみましょう。
10.「潮の流れ」について
潮の流れは普段それを見たり感じたりすることもないため、軽視してしまいがちの人が多いように思います。
まず、どこの海にも「潮の流れ」があり、海はプールのように水が止まって溜まっていわけではありません。むしろ、どちらかと言うと「流れるプール」のようになっていて、大げさな表現ではなく、強いときには「川のように流れている」こともあります。
この潮の厄介なところは「流れる方向」も「強さ」も短時間で変わるため、今まで右から左にゆっくり流れていた潮が、少し経つと逆方向に強く流れ始めるようなことも普通にあります。海中の上と下でも動きが違うこともあります。
また、満潮と干潮も約6時間ごとに繰り返されていて、大潮など差が大きい日にはこの6時間の間に水深が約1.5mも変わってしまいます。この潮の満ち引きの様子は、陸側から周囲の景色を見た方がより海面の高さの変わり方がわかりやすいため、適度な休憩で海から上がったときにその辺りも確認してください。
さらに、潮の流れには陸側から沖に向かって勢いよく流れる「離岸流」という「特に危険な流れ」が存在します。
離岸流は度々テレビなどでも取り上げられているため、一般的な海水浴でも注意事項として広く知られているかと思いますが、巻き込まれてしまうと水泳選手でも戻ってこれずに沖に流されてしまうと言われています。プロの水泳選手でも戻ってこれないものを、素人の私たちが太刀打ちできるはずがありません。
しかしながら、離岸流は「横幅が10m~30mほど」のものが一般的なため、万が一巻き込まれてしまったと感じたら、岸に対して平行(横方向)に泳ぐことで脱出することができます。
他にも、逆潜流や渦など水の流れには様々なパターンがあり、潮の流れは「潮汐・地形・場所・タイミング」などによっても特徴や動きが大きく変わってくるため、常に意識して注意しておくようにしましょう。
11.「波・風」について
波や風がある日には海に近づかないことは基本中の基本です。
「波」は、穏やかな海でも1000回に1回ぐらいは「2倍近い大波」が発生することがあり、漁船などの船による波も大きいことがあります。海では予期しない大波が突然襲ってくることがありますので、注意してください。
「風」は、波よりも短時間で強さや方向が変わってしまうことがあるため、海に入ったときは穏やかでも、それから風が強くなってきていないか意識して注意するようにしましょう。
特に浮き輪やシュノーケリングチューブなどを使っていると、風を受けた帆船のように勢いよく風に押されて一気に沖に流されてしまうようなこともあるため、より注意が必要です。
なお、「海水浴の準備(2.悪天候では意味がない)」で触れた通り、シュノーケリングは波風があるとほとんど楽しめません。
波風があると、主に下のようなことになってしまいます。
どうでしょうか、波風があると危ないだけでなく何も良いことがないことをご理解いただけると思います。
特に上の二つ「濁って視界が悪い・魚の姿がない」については、もはやシュノーケリングをする意味すらない状況です。
「4.海の透明度について」でも触れましたが、波があると「砂・石・岩・堆積物・海藻など」に波やうねりが強くあたることで、それらが砕けたり舞ったりして海が濁ってしまいます。
波が少し強めだった日の翌日
(海中はまだ破片だらけ)
波風がある日には最初から泳がないことは当然ですが、もし泳いでいるうちに波風が強くなってきたような場合にも、早めに海から上がって、続きはまた次の機会に楽しむようにしましょう。
12.「日焼け・熱中症」について
シュノーケリングでは、背中側が常に太陽の方を向いているため、主に「首・背中・太もも・ふくらはぎ・足首」あたりを思っているよりも強く日焼けしてしまいます。
このため、マリンスポーツ用のラッシュガードやタイツなどでできる限り肌の露出を抑えたうえで、日焼け止めを塗って対策をするようにしましょう。
また、海水浴でも熱中症には注意が必要なため、夢中になりすぎて水分補給を怠ることのないように注意してください。
13.「生き物」について
海の生き物について、一般的なことを下にまとめます。
上の二つは前の項目で触れていますので、ここではその次の「タイミングによって生き物の種類や数も変わる」から説明します。
種類にもよりますが、いつも同じ場所に同じ魚が同じようにいるわけではありません。
短期的には「時間帯・潮・エサの状況・波の状況」などによって移動したり、長期的には「産卵・水温・成長具合・回遊」などによって移動しています。
このため、タイミングによって見られる魚種や数が大きく変わってしまう場合ももちろんあります。同じ場所に同じ魚がいても、その数には大きな違いがあったりします。
また、海のかわいい生き物を見つけるとつい触ってみたくなる人もいるかも知れませんが、シュノーケリングでは海の生き物には触らないようにしてください。
魚だけでなく、海中の岩や海藻などにもできる限り触らない方が良いため、緊急時以外は海中にある岩に触ったり、蹴ったり、立ったりしないようにしましょう。海藻やイソギンチャクなどの生き物を痛めてしまう理由ももちろんありますが、海藻が砕けると視界が悪くなったり、岩や海藻には危険生物が潜んでいる危険性も高いためです。
危険な生物に遭遇してしまったときには、落ち着いて離れるようにしてください。無用な攻撃などはしないようにしましょう。
万が一、なにかに刺されたり咬まれたりした場合には、状況等によっても変わってきますが、基本的には「パニックにならないように冷静さを保ちながら、速やかに海から上がる」ようにしてください。
なお、危険生物の種類や状況によっては、命の危険や急を要する場合もあるため、ライフセーバー・監視員・救護所・医療機関などでしっかりと診てもらうようにしましょう。
(危険生物については、このページの「よく見る危険な生き物」や、海水浴場の注意点の「危険生物に注意」などでも紹介していますので、よろしければ参考のひとつにしてみてください)
陸上から海を見ていてもほとんど気づきませんし、砂浜の海水浴場で普通に海水浴をしていても気づきませんが、海の中には実にたくさんの魚たちが生活しています。
しかしながら、シュノーケリングはそんな水中世界でたくさんの魚たちと泳げるとても楽しいレジャーです。
普通の海水浴だけでは体験できない海の魅力や自然の素晴らしさを感じることができます。
嬉しいことに伊豆にある海水浴場などの各地の海は、透明度が高くてとても綺麗で、シュノーケリングに最適な海もあります。
できる限りその楽しさや素晴らしさを伝えたかったのですが、写真技術の未熟さゆえに伝えられていなかったり、ページ後半ではどうしても注意事項が多くなってしまい、少し複雑な心境になっています。
しかしながら、自然相手のレジャーを楽しむうえでは「気を付けるべき注意点・危険なこと・リスク」などは予め知っておく必要があると強く感じており、そのうえでその素晴らしさを体験してもらうことが大切であると考えています。
このページの制作担当者は、子供の頃から海で遊びながら育ち、海水浴場にある海の家で何年も働いていた経験もあります。その中で「海での危ない場面・事故の現場」にも実際に何度も遭遇しています。
せっかく伊豆まで来てもらえたのに「あれこれ注意点を気にしすぎて楽しめない」なんてことは本望ではありませんが、そのような事故を目の当たりにしてきて強く思うことは「絶対にそのようなことは起こって欲しくない」という強い想いです。
シュノーケリングや海水浴での注意点・危険性・それらの可能性などを「知っている」ことにより、すべてとは言えませんが、いくつかの事故は未然に防げたり被害を軽くすることができると思っています。
なお、もちろん万全ではありませんが、基本的には「ライフセーバーがいる海水浴場」がやはりおすすめです。
事故なく安全に、夏の楽しい思い出を魚たちとたくさん作ってきていただけたら、とても嬉しく思います。
東伊豆は、全国的にも有名な「熱海・伊東・伊豆高原」などがあるほか、多彩な観光スポットや温泉宿が点在しています。夏の海水浴だけでなく1年を通して観光旅行にも最適のエリアです。電車移動もできるため、電車旅行でのアクセスも良好です。
南伊豆は、綺麗な砂浜や自然の残された海が多く、サーフィンなどのマリンスポーツをする人にも人気が高いエリアです。電車では東伊豆方面から下田市の伊豆急下田駅まで行くことが可能です。
西伊豆は、派手さや広大さは少ないものの、波が穏やかで落ち着いた海水浴場が多いエリアです。特に小さな子供連れのファミリー旅行に人気が高く、他エリアに比べて道路や海水浴場が混雑しにくいのもポイントです。
伊豆には、綺麗な砂浜から荒々しい磯まで多種多彩な海の景色があります。
当サイトでは綺麗な海水浴場をメインに、旅行中の立ち寄り散策などにもおすすめできる海岸や海辺を「約60ヶ所」ほど紹介しています。
夏シーズンの伊豆の道路は大変混雑する場合があります。時間に余裕を持って早めにご出発されることをおすすめします。
なお、各海水浴場は天候状況・時期・曜日・時間帯・エリア・ライフセーバーや監視員の有無等によって遊泳できない場合もございます。
また、海水浴場ではない海では遊泳が禁止されている海もあります。
遊泳可否の確認のほか、海水浴場・ビーチ・海辺・駐車場・施設・観光・イベント等をご利用の際は、公式・主催者・管理者・観光協会等にて最新情報や詳細を必ずおたしかめください。
東伊豆「熱海市」
東伊豆「伊東市」
東伊豆「東伊豆町」
東伊豆「河津町」
南伊豆「下田市」
南伊豆「南伊豆町」
西伊豆「松崎町」
西伊豆「西伊豆町」
西伊豆「伊豆市・土肥」
西伊豆「沼津市・戸田」
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